●ホテルでの防犯対策を考えた場合のポイント




不特定多数の人々が利用するホテルや旅館。そういった空間には、多額の金銭や貴重品が存在するのは必然的なこと。

そのような点から、ホテルや旅館は窃盗や置き引きなどの犯罪が多発する場所です。しっかりとした防犯対策が必要となってくるのは言わずとも知れたことですね。

ホテルで考えられる犯罪被害

出張に出向いたサラリーマンが利用するビジネスホテル、観光に音連れたレジャーホテル、街ゆくカップルが愛を育むシティホテルなど、ホテルにはたくさんの人々が集まり、さまざまな目的で利用します。ですが、その分だけ金銭や貴重品など大切な物品がたくさん集まりやすく、犯罪に巻き込まれることが多い空間です。

のぶこ
あまりピンとこないのですが、具体的にはホテルでどういった犯罪が行われるんですか?
防犯部長まさる
それでは具体的に解説していきますね。

まず、よくあるのが置き引き。ほんの一瞬目を離しただけで、荷物が無くなっているという事例はホテルではたくさんあります。

 置き引きはホテルに限らず、レストランや空港など旅行などに関連する施設では発生率が高くなります。

盗難もホテルでは起こりやすい犯罪の1つです。ホテルの鍵を付け忘れたりすれば、盗難のターゲットになってしまう確立は高いと言えるでしょう。

海外のホテルでは強盗なども考えなければなりません。日本は世界でもまれにみる犯罪が少ない国家である分、他の国に行けば強盗などもより直接的な犯罪に巻き込まれる危険性は十分にあります。

 銃を見せびらかすだけで誰でも恐怖を感じるという点から、銃の所持などが認められている国ですと、強盗に遭う危険性は非常に高くなります。
防犯部長まさる
治安の悪い国では特に注意が必要です。日本では銃刀法違反ですが、それが通用しない国があるのも確かです。もちろん凶器を突き付けられたら荷物は手放したほうが最善の策になりますが、貴重品などは肌に身につけるよう心掛けましょう。

以上のように、ホテルでは置き引き、物品の盗難や強盗などに注意しなければなりません。

「ホテルに宿泊する=裕福」とみえてしまう点からも、犯罪のターゲットになる確率は上がるといえます。ホテル側は防犯を意識した経営を築くことが大切です。それと同時に、客の立場としても防犯意識を持つことは重要です。

ホテルの防犯カメラ設置の注意点

ホテル側は防犯を意識したホテル経営をする必要があるとはいえ、防犯カメラを設置するには、どのような点に注意すべきかを考えていきましょう。

防犯カメラに映るのは犯人ばかりではありません。従業員や客も写り込むようになります。当然ですが、見境なくカメラを設置するようものならば、客のプライバシーまで映すことになりかねません。

そのため、ホテルで防犯カメラを設置する場合は、いくつかの注意点を持って運用しなければなりません。

なるべく最小限の設置に抑える

あくまでも防犯カメラは、犯罪防止のために設置するものです。ですので、自ずと設置すべき個所は限られてくるはずでしょう。

人がたくさん集まる場所や貴重品などを預かる場所などにピンポイントを置くことが基本となります。もちろん、入浴設備や客室などにカメラを設置する必要性は全くないはずです。

カメラが作動中であることを示す

カメラが作動中であることを明示しましょう。これは客にしっかりと認識してもらい隠し撮りにならないようにするためです。

カメラの運用者と責任を明確にする

カメラはただ単に設置すればよい訳ではなく、しっかりと運用者を決めておかなければなりません。また、万が一カメラを悪用した場合、その責任についても明確にすることが必要です。

防犯部長まさる
防犯カメラを設置する場合は、お客さまにしっかりとした提示と配慮、そして運用者などを認識してもらったうえで設置することが大切ですね。

ホテルでの防犯対策のまとめ

金銭のやり取りがあるフロントや、手荷物やコートなどを預けるクロークなどでの防犯意識。館内での人の目が行き届かない箇所での防犯意識。不特定多数の人々が利用するホテルや旅館では、経営側そして利用者側と、両方の観点から防犯への意識をもつことが大切です。

どのような理由があれこそ、置き引きや盗難の発生率が高いとホテル自体の評判がダダ下がりになるはずです。従業員一人一人が用心して業務に携わる必要があるでしょう。

犯罪が起こる可能性があるからといって、客室内にまで防犯カメラを置く訳にはいきません。もし行動に不審のある人物が客として現れたら、不用意に呼び留めることはできないにしても、注意して接することが犯罪を食い止める策でもあります。

防犯部長まさる
富裕層が集まるようなホテルの場合は、警備員を常駐させることもあるそうです。防犯カメラで記録すると同時に、万が一犯行に及んだときに迅速に対応できる柔軟性がありますね。

IT社会である現在、これからのホテル経営は、よりシステム化されていくことが予想されますが、やはり人の目というものは度外視できません。犯罪の抑止力、そして映像データとして記録できる防犯カメラの利用は得策ですが、従業員一人一人が持つ防犯への意識と行き届いたサービス。これらが合わさったときに、ホテルとしての格もあがるでしょう。

そして、客側としての防犯意識やマナーも大切です。

SNSでの情報が行き交う世の中。むやみやたらに撮影したり横暴な態度をとる人の姿も時としてニュースとして取り上げられています。そういった部分が問題勃発の引き金となるケースがあることは周知の事実でしょう。

それぞれの立場での意識やマナーが、全体的に防犯を高める道へとつながるのではないでしょうか?