世界で起こった土砂災害から学ぶもの




2014年8月現在、各地で起こっている土砂災害による被害は、メディアでも大きく取り上げられ、その悲劇の光景は多くに人々の胸に突き刺さるかのように映しだされています。

私たちの歩く先々の未来、このような悲劇を生まないためにも、やはり過去にもある同様の悲劇から何かを学びとる必要があるのではないのかと思ってやまないのです。

世界中で起こった過去の土砂からの被害を知り、この災害を今一度考えてみませんか?

イタリア:エルト・エ・カッソの【バイオントダム災害】

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バイオントダム(ヴァイオントダム)という建設物をご存じの人はいるでしょうか?

これは1960年のイタリアで完成されたアーチ型のダムで、当時は世界一といわれていたそうです。ですが完成から3年後の1963年。隣接していた山で地すべりという土砂災害が発生しました。地すべりによって積もった土砂と共にバイオントダムの貯水池が流れだし、それが下流への町へと襲いかかったのです。

死者2,000人以上という多くの犠牲者を出してしまう結果になり、それからというものバイオントダムは閉鎖されその役割を果たすことはありませんでした。

当時、悲劇が起こる前には地すべりが頻繁に起こっていました。大きな土砂災害が予兆されているにも関わらず、下流に住む集落の人々への避難勧告はなかったといいます。

ダムの貯水池から押し出された土砂を含んだ水が、まるで津波のようにダム湖周辺や、下流にある村の集落を壊滅させるほどの被害をもたらしたのです。

この悲劇は、予兆があったのにも関わらず事前にしっかりとした対策が立てられなかったという、悲しき教訓を作る結果となったのではないでしょうか?

フィリピン:レイテ島【地すべり】

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2006年のフィリピン レイテ島でも、大きな悲劇が起こりました。2月初旬から降り続く大雨、このような天候が崖崩れや地すべりのきっかけとなったのです。

2月17日、大規模な地すべりが発生し、ギンサウコンの集落であるバランガイへ大量の土砂が襲いかかりました。この結果、集落バランガイは壊滅状態。学校などにいる子供たちをはじめとして、死者154人・行方不明者972人、1,000人を超える犠牲を出した大惨事へとなったのでした。

その土砂の量は凄まじく、推定1500万立方メートルといわれています。また土砂による被害は、最深で30メートルという報告があります。

果たしてこの悲劇も、防ぐことができなかったのでしょうか?

地すべりに対する最善策とは?

確かに地すべりは突然の出来事で、起こってしまえば防ぎようも、場所によっては逃げようもないくらい広範囲で起こりがちな災害です。ですが、その前兆には長期に渡る大雨があるのも特徴の1つです。長期に渡る雨というものは、地すべりを引き起こす大きな要因となります。これらの前兆に対しての、また前兆が起こる前にも早めの予防策が大切です。

2006年のレイテ島の災害では、同時期に地震が起きたり、他地域で洪水などが発生していたといいます。行政では対応する体制はあったようですが、ここまで大きな被害となるのは本当に悲しいものです。また、同島では3年前にも同様の災害が起こったばかりでした。亡くなられた人々のご冥福を祈るばかりです―――。

起こってしまえば、人間の力では敵わない土砂災害。やはり大切なのは、事前の対策が必要だということです。

個人として行政として、1人1人の予防策を持つよう心掛けて欲しいと願います。

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